投資信託におけるアクティブファンドとインデックスファンドの違いやメリット・デメリットについて解説

アクティブファンドと インデックスファンドの違い投資コラム

こんにちは!koko (@invest_koko) です。私は米国株投資でサイドFIREを目指している普通のサラリーマンエンジニアです💻

投資信託はアクティブファンドインデックスファンドの2種類存在します。



koko
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アクティブファンドとインデックスファンドって何が違うの?


「何が違うの?」という方に向けて今回は、投資信託におけるアクティブファンドとインデックスファンドの違いについて解説します。

この記事は2~3分でさらっと読むことができて、アクティブファンドとインデックスファンドの違いについて知る機会となりますのでぜひ最後までご覧ください。

この記事でわかること
  • アクティブファンドとインデックスファンドの違い
  • アクティブファンドとは
  • アクティブファンドのメリット・デメリット
  • インデックスファンドとは
  • インデックスファンドのメリット・デメリット

アクティブファンドとインデックスファンドの特徴

投資信託におけるアクティブファンドとインデックスファンドのそれぞれの特徴を解説していきます。

アクティブファンドとは?

アクティブファンドは、運用会社がファンド構成銘柄を運用会社の基準で選抜して、特定の指数の動きを超える運用成績を目指すこと目的としたファンドです。

指数というのは、株式相場の状況を示すために特定の計算方法で数値化したものです。
アメリカならS&P500やNASDAQ、日本なら日経平均株価やTOPIXが有名です。

株式投資のプロたちが沢山の情報やトレンドを元に分析してファンドを構成しているので、信託報酬を払うだけで株式投資のプロに投資をお願いすることができます。

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指数を超える値動きという目標がアクティブって感じがしますね(^^♪

ここがポイント

アクティブファンドは指数を超えるパフォーマンスを目標にプロ達が独自で調査してファンドを構成している

インデックスファンドとは?

インデックスファンドは、指数と同じ値動きを目指すことを目的としたファンドです。

S&P500指数やNASDAQ指数など国を代表する指数に連動するファンドもあれば、「S&P500指数のうち高配当の銘柄30種」のような大型指数からさらに細分化した指数のファンドも存在します。

ここがポイント

インデックスファンドは株価指数と同じ構成銘柄にすることで、株価指数と値動きが同じになることを目指しているファンド

アクティブファンドとインデックスファンドのメリット・デメリット

koko
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ファンドの特徴はわかったけどメリット・デメリットを知りたいなぁ

アクティブファンドとインデックスファンドのそれぞれのメリット・デメリットについて解説します。

アクティブファンドのメリット

アクティブファンドのメリットについて解説していきます。

koko
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アクティブで指数を超えるリターンなんてメリットしか無さそうだけど・・・

指数を超えるリターンが期待できる!

アクティブファンドの特徴は、運用する側のプロたちが独自判断でファンドが構成されていて、株式市場の調子が良かったり、構成銘柄の運用が上手くいけば指数を超えるリターンを得る可能性があります。

koko
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株式市場の調子が良ければ指数より儲かるってことだね!

アクティブファンドは種類が豊富

証券会社で販売されている投信信託のうち、90%近くがアクティブファンドです。

指数を超えるリターンを目指すために、「株価の値上がりを目指す投資スタイルのファンド」や「配当金を沢山貰い再投資をするスタイルのファンド」など同じ投信信託でも、色んな特徴のファンドが販売されています。

自分の好む運用方針のファンドに投資ができる

アクティブファンドは、運用会社によって色んな運用方針があるので、自分が好む運用方針のファンドを選ぶことができます。

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配当金投資がしたければ配当金をテーマとしたファンドを選べば良いってことだね(*´ω`)

グロース株やバリュー株に絞ったファンドやテクノロジー分野だけに集中したファンドなどテーマ別に種類が多いので好みのファンドを見つけやすくなっています。



ファンドによっては、「短期間で利益を目指す」ことを目標にしているファンドがあるので、短期投資で大きなリターンを狙いたい人は、長期投資が前提のインデックスよりアクティブファンドの方が合っているかもしれません。

アクティブファンドのデメリット

アクティブファンドのデメリットについて解説していきます。

運用コストが高い

アクティブファンドは、株式投資のプロ達が運用方針を独自で決めて銘柄を選抜して運用するので、指数と同じ値動きを目指すだけのインデックスファンドに比べて非常にコストが高いです。

全体的に指数を超えているファンドが少ない

指数を超えるパフォーマンスが期待できるので魅力的なのですが、現状、リターンが指数を超えたファンドは少ないです。

特にアメリカのS&P500指数においては、9割のアクティブファンドがS&P500指数を下回っているというデータがあります。

koko
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え!?ほとんど指数に勝てていないじゃん・・・

インデックスファンドのメリット

インデックスファンドのメリットについて解説していきます。

ファンドの構成銘柄の変更も少なくてわかりやすい

アクティブファンドは指数の動きを超えれるように、構成銘柄を頻繁に入れ替えられます。
なので、投信信託を保有していてもファンドの中身が分かりづらいです。
また一日ごとの値動きも指数と異なるので、上がったのか下がったのかは指数を見てもわかりません。



インデックスファンドは、指数の構成銘柄が変わらない限りあまりファンドの中身が入替されないのでファンドの中身が初心者でもわかりやすいです。
一日ごとの値動きも指数の動きさえ見ることができれば、上がったのか下がったのかも一目瞭然です。

運用コストが低い

インデックスファンドはアクティブファンドと違って指数と同じ値動きをするように銘柄構成するので運用会社の手間も少ないことから、運用コストが低いというメリットがあります。

また、インデックスファンドファンドは運用会社別に同じ指数と値動きするファンドが販売されていて競合しているので、運用コストの値下げ競争が激しくなっています。

koko
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どうせ同じ指数に連動するならコストが安い方が良いもんね(*´ω`*)

インデックスファンドのデメリット

インデックスファンドのデメリットについて解説していきます。

ファンドの種類が少ない

インデックスファンドは決められた指数に連動するのが特徴なので、アクティブファンドに比べてファンドの種類が少ないです。

koko
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指数の数分くらいしかファンドが無いってことですよね

短期で大きなリターンを狙いにくい

株価指数というのは緩やかな値動きをするので、インデックスファンドは長期投資でリターンを狙えるファンドです。
なので、短期で大きなリターンを狙うことが難しいです。

アクティブファンドとインデックスファンドの違い

アクティブファンドとインデックスファンドをざっくりとわかるように表にしてみました。

アクティブファンドインデックスファンド
運用目標指数を超えること指数と同じ動きをすること
銘柄構成運用側の独自基準指数と同じ構成
運用コスト高い低い

インデックスファンドは全国チェーンでアクティブファンドは個人経営

アクティブファンドとインデックスファンドをラーメン屋で例えると、インデックスファンドはどの店舗でもスープから麺まで全て同じの全国チェーンのラーメン屋のようなものです。

価格競争が激しく、シンプルで安定した味と安さが売りです。

koko
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幸楽苑とか山岡家みたいな感じですね!

アクティブファンドは、店主がスープからトッピングまで全てにこだわる個人経営のラーメン屋さんのようなものです。
インデックスファンドは、全国チェーン店と同じで全部マニュアル化します。

ファンドが同じで指数と同じになるように構成するだけです。銘柄構成も頻繁に起きないので、効率良く運用できることからコストが安くなります。
インデックスファンドの最大のメリットです。

アクティブファンドとインデックスファンドのどちらが良い?選び方

koko
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アクティブファンドとインデックスファンドどっちを選べば良いかなぁ

アクティブファンドとインデックスファンドの選び方をご紹介します。

自分が好む投資方針がある方はアクティブファンドがオススメ!

アクティブファンドは販売されているファンド数が多いのが特徴です。

ただ指数と同じ構成にしているインデックスファンドと違って、ファンドごとに構成銘柄や投資方針が違うのでリターンもそれぞれ異なりますし、ファンドを通して色んな投資スタイルで投資ができます。

グロース株、バリュー株やテクノロジー系などテーマに絞ったファンドもあるので、自分が好むポートフォリオや投資方針をお持ちの方は、数あるアクティブファンドから自分の好みのファンドを見つけるのがオススメです。

低コストで市場平均のリターンを狙いたい人はインデックスファンドがオススメ

インデックスファンドは株価指数と同じ構成にすることで、指数と同じ動きを目指すのが特徴です。

ファンド管理コストも低いうえ、指数の動きと同じリターンを得ることができるので低コストで安定したリターンが欲しいというにはインデックスファンドがオススメです!

人気のアクティブファンドを紹介!

人気のアクティブファンドを紹介します。
結論から言うと下記の通りです。

・ひふみ投信
・セゾン資産形成の達人ファンド
・スパークス・新・国際優良日本株ファンド


ひふみ投信

「ひふみ投信」は、レオス・キャピタルワークス株式会社が提供している投資信託です。

ひふみ投信は日本の成長企業に分散して投資するファンドで、過去3年の運用でTOPIX指数を5%超えるリターンを出しています。

ファンドの詳細を表にしてみました。

ひふみ投信
運用会社レオス・キャピタルワークス株式会社
純資産総額150,749百万円(2021年8月27日現在)
NISAでの買い付け
運用方針国内外の上場株式を主要な投資対象とし、市場価値が割安と考えられる
銘柄を選別して長期的に投資します
参考:ひふみ投信交付見積書

このファンドは「顔が見える運用」をコンセプトにしています。

投資コストがわかりやすくて投資家目線なところや、投資家と運用側が交流する機会が設けられたりと安心して投資ができます。

セゾン資産形成の達人ファンド

セゾン資産形成の達人ファンドはセゾン投信株式会社が提供している投資信託です。

ファンドの詳細を表にしてみました。

セゾン資産形成の達人ファンド
運用会社セゾン投信株式会社
純資産総額170,004百万円(2021年8月27日現在)
NISAでの買い付け
運用方針投資対象ファンドを通じて主として海外および日本の株式に幅広く分散投資します。株式
市場の過熱により有望な投資先がないと判断した場合は、債券にも投資する場合がありま
す。
参考: セゾン資産形成の達人ファンド交付見積書

日本や海外の銘柄でファンドが構成されているため、分散が効いています。

ようするに全世界投資のファンドなのですが、よくある全世界投資ファンドのように60%以上アメリカというわけではなくて45%がアメリカで、欧州、日本、新興国とバランスが取れています。

スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資)

スパークス・新・国際優良日本株ファンドは、スパークス・アセット・マネジメント株式会社が提供している投資信託です。
5年間でのリターンが15.29%とかなりの成績。

ファンドの詳細を表にしてみました。

スパークス・新・国際優良日本株ファンド
運用会社スパークス・アセット・マネジメント株式会社
純資産総額1292.73億円(2021年8月27日現在)
NISAでの買い付け
運用方針高い技術力やブランド力があり、今後グローバルでの活躍が期待出来る
日本企業を中心に投資します。
参考: スパークス・新・国際優良日本株ファンド 交付見積書

日本企業の中には、「ブランド力」「高品質」「高い技術力」があり世界的に見て、競争力の高い企業が数多く存在するという運用会社の考えから日本企業に積極的に投資するファンドです。

人気のインデックスファンドを紹介!

人気のインデックスファンドを紹介します。
結論から言うと下記の通りです。

eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)シリーズ
・SBI・Vシリーズ

eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)シリーズ

eMAXIS Slimシリーズは三菱UFJ国際投信が提供するファンドです。

koko
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ファンドの名前が長いw


コンセプトは「業界最低水準の運用コスト」でファンドを運用すること。

国内で販売されている投資信託よりも最も運用コストが低くなるように設定されていることから、個人投資家に人気です。
各ネット証券でも投資信託買付ランキングで常に上位に位置しています。

また、投信ブロガーが選ぶ「Fund Of the Year 2020」で受賞しています。


↓eMAXIS Slimシリーズでオススメなファンドはこちら↓

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
運用会社三菱UFJ国際投信
純資産総額5,978.11億円(2021年8月27日現在)
NISAでの買い付け
運用方針S&P500指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして
運用を行います。
参考: eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)交付見積書

このファンドはアメリカのS&P500指数を配当込みの円換算ベースで連動するように運用されるファンドです。信託報酬は0.09570%とかなり低コスト。
純資産総額も5,978.11億円という大きさから、いかに投資家に人気なファンドかがわかります。

純資産が大きいということは投資家からの資金が集まっているということです。


S&P500は世界最強の指数と言われていて、20年間の間で最低リターン6%というデータがあります。

↓S&P500指数に投資するメリットについてまとめた記事はこちら↓


私は、主にこのファンドをつみたてNISAと特定の口座で定期購入しています。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
運用会社三菱UFJ国際投信
純資産総額2,574.48億円(2021年8月27日現在)
NISAでの買い付け
運用方針MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連
動する投資成果をめざして運用を行います。
参考:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)交付見積書

このファンドは、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスという指数に配当込みの円換算ベースで連動するように運用されるファンドです。

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスは先進国24か国、新興国21か国、フロンティア国25か国の約70か国で構成される株価指数です。


名前の通り全世界に投資するファンドです。信託報酬も0.1133%も低コストで、このファンドさえ買っておけば全世界にまるっと投資をすることができちゃいます。

eMAXIS Slimシリーズは、投信ブロガーが選ぶ「Fund Of the Year 2020」で受賞していると解説したのですが、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)については2年連続でランクインしています。

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投信ブロガーのお墨付きですね!

SBI・Vシリーズ

SBI・VはSBI 証券が提供していて、主に米国のバンガード社が提供するETFに投資することで、間接的に指数と同じ値動きになることを目的としたファンドです。

このファンドは特殊で、ファンド内でETFを買付するので個別で株式を買わないんです。

ETFとは上場投資信託のこと


ETFを通して間接的に指数に連動させるという、シンプルな運用なので経費率がとても低いのが特徴です。
経費率で言えば上記で紹介したeMAXIS Slimシリーズよりも下回るファンドが存在します。
ただ、SBI証券でしか買えないファンドです。

↓SBI証券と楽天証券の使い分けについてまとめた記事はこちら↓



↓eMAXIS Slimシリーズでオススメなファンドはこちら↓

SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド

SBI・V・S&P500インデックス・ファンド

SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
運用会社株式会社SBI証券
純資産総額297,107百万円(2021年8月27日現在)
NISAでの買い付け
運用方針米国の代表的な株価指数であるS&P500指数(円換算ベース)に連動する投資成果をめざ
します。
参考:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)交付見積書

SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは、米国市場に上場しているETFの「VOO」を買付することによって間接的に、S&P500指数に連動することを目標としたファンドです。

VOOは、S&P500指数に連動したパフォーマンスを目標としたETFです。

管理費用は0.0938%とS&P500に連動するファンドの中で一番低い管理費用です。上記で解説したeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)よりも低いんです。

S&P500に投資する上で、米国ETFにするのか投資信託にするのか悩む人が多いのですが、このファンドは投資信託でもETFに投資しているので円建てで購入ができるので余計なコストがかかりません。

↓つみたてNISAとETFで投資するのはどちらがオススメかという記事を書いています。↓

SBI・V・全米株式インデックス・ファンド

SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
運用会社株式会社SBI証券
純資産総額20,356百万円(2021年8月27日現在)
NISAでの買い付け
運用方針米国株式市場の動きを捉えることをめざす『CRSP USトータル・マーケット・インデックス
(円換算ベース)』に連動する投資成果を目標として運用を行います。
参考: SBI・V・S&P500インデックス・ファンドの交付見積書

SBI・V・全米株式インデックス・ファンドは、米国市場に上場しているETFの「VTI」を買い付けることで間接的に、「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」という株価指数に連動するファンドです。

CRSP USトータル・マーケット・インデックスとは?

米国株式市場に上場する全ての銘柄をカバーした株価指数のこと
簡単に言えばアメリカ全部です。

SBI・V・S&P500インデックス・ファンドと違うところは、アメリカに上場する企業全てに投資するということです。

この投資信託は、2021年6月に運用が開始されたばかりの新しいファンドなのですが、発表から注目を集めています。

今回のまとめ

要点まとめ

1.アクティブファンドは運用会社が独自基準で構成銘柄を選抜し指数を超えるパフォーマンスを狙うファンドのこと

2.インデックスファンドは株価指数と同じ値動きをするように、指数と同じ構成銘柄したファンドのこと

3.アクティブファンドはインデックスファンドに比べて種類が豊富で取引できるファンド数のうち9割がアクティブファンドで占めている
4.インデックスファンドは指数に連動するだけのシンプルな運用のため経費率が低いというメリットがある

アクティブファンドとインデックスファンドの違いがわかりました。

自分なりの投資方針があったり、ファンドマネージャーの考えに共感できる人はアクティブファンドで投資してみると面白いかもしれませんね。

安い経費率で市場平均のパフォーマンスを狙いたい人は、シンプルなインデックスファンドがオススメです。


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