こんにちは!koko (@invest_koko) です。
私は米国株投資でサイドFIREを目指す普通のサラリーマンです。今回は公的年金も実は投資リスクがあるという話をしようと思います。
我々日本人の一般的な感覚だと「投資=ギャンブル」だとか「投資ってなんだか怖い」という認識ばかり先行していて投資についてはネガティブなイメージを持たれていますよね。
そして現金で保有することに安全さを感じている人も多いはず。
日本国民なら毎月誰でも納めるであろう、公的年金ってまるで元本保証のような安全なモノって感じている人はいるのではないでしょうか?
「公的」って言葉1つで安心感がある気はしますよね。
実は国が私たちの年金で投資しているというのはご存知でしょうか?
私達が納めた公的年金の積立金は投資されている
そもそも年金の基礎的な知識を頭に入れておきましょう。
年金の基本的な考え方は、現役の若い人が高齢者を支えるという構造で、「世代間扶養」と言います。
現役で働いている若者が年金の保険料を納めて、そのお金を高齢者が年金として受給するというのが公的年金です。
大事なのでもう一度、年金は「若い世代の納めたお金で高齢者を扶養する」です。
ということは自分達が納めた公的年金は必ず老後に収めた分だけ貰えるのかというとNOです。
年金は将来への強制的な貯金ではありません。
なので年金って「保険」という考え方が正しいです。
言い方があまり良くないのですが、「長生きをしてしまった」時に補償されるってことです
私たち現役世代は毎月、年金という保険料を払っていますよね。
厚生年金なんかは特に給与から控除されるうち、年金が占める割合が高いと思います。
支払うのも大きいな大切な年金・・・。
実は、国がこの年金で投資しているんです。
収めた金で投資やと!?どういつもりか?
公的年金は誰が投資しているのか?
私が毎月収めた年金は投資されているわけですが、この集めた年金を投資するなんて結構責任が重いですよね。
投資したらお金無くなっちゃった~なんて絶対に言えませんからね
公的年金の積立金を投資で運用しているのは、「年金積立金管理運用独立行政法人」(GPIF)という人達が運用しています。
GRIFは公的年金のうち、年金積立金の管理と運用をする独立行政法人です。
資産規模は約186兆円と言われていて、世界最大のファンドでもあります。
このGRIFが、厚生労働大臣の依頼によって、収められた年金保険料を投資運用しています。
簡単に言えば、行政を国から独立して行う人達のことです。
行政というのは国や公共団体が行う物です。それを国が関与しない独立した法人が行うことで透明性を図ることが目的です。
なんで年金で投資しているの?
私たちが納めた年金は投資されていますが、気になるのが「なぜ投資をしているのか?」と理由ではないでしょうか?
私たちが納めた年金をそのまま全て貯めて高齢者へ支給していると、急激な少子高齢化が来た時にこの仕組みでは若い世代の納める年金がまず足りません。そして高齢者への支給が足りなくなります。
なので、若い世代から収めてもらう保険料から一部をリスク資産に投資することで、投資した運用益が出れば運用益からも年金給付に充てるようにして、急激な少子高齢高齢化の時に若い世代への負担が増えないように国が親切心で投資しているんです。
公的年金は「現役世代からの保険料だけでは足くなる」だから年金の一部を投資して利益からも年金支給をするという仕組みです
そもそも、老後に必要なお金を現金預金だけで作るというのは難しいんです。
だからiDecoとかを利用してリスク資産でも老後資金を作るように国は推奨しているわけです。
公的年金はどこに投資されているのか?
公的年金はなぜ投資しているのかがわかりました。そこでせっかく私たちが納めた公的年金なのですからどこに投資しているのか?気になりませんか。
公的年金がどのように運用されているのか解説していきます。
公的年金は、株式や債券などのリスク資産に分散的に投資しています。
ちゃんと資産構成割合といったポートフォリオを組んでいます。
しっかりポートフォリオを組んで投資しているってことだね
「1つのカゴにすべての卵を盛るな!」と厚生労働省のページでも長期投資の重要性について言及されています。
最近投資を始められた個人投資家も同じ認識であると思います。
それでは公的年金の運用ポートフォリオを見てみましょう!
厚生労働省公式ページ
まず、債券と株式で50%の構成となっています。
そして債券は国内、外国で25%ずつです。株式も同様に国内株式、外国株式で25%ずつとバランスが本当に株式と債券で半分ずつとバランスの取れたポートフォリオになっています。
債券と株式は逆の値動きをしますからリスクヘッジがしっかりしていると言えますね
公的年金の投資方針は「長期投資」で堅実に!
公的年金の投資は、長期投資で運用するのが基本方針となっています。
「リターンは少なくても堅実に」これが年金の投資方針です。
私たちが収めた大事な年金ですから、堅実な運用が絶対です。
そのため、債権50%というバランスの取れたポートフォリオになっていますよね。
運用報告もちゃんと確認できる
公的年金は投資されているわけですから、「投資してどうなっているか状況を教えてくれよ」と思う人もいると思います。
安心してください。ちゃんと厚生労働省の公式ページにて年ごとの投資による運用状況をPDF形式で報告しています。厚生労働省の公式ページはこちらから。
ゲーム「ロストジャッジメント」でも黒幕の目的は年金
最近話題のキムタクが如く2こと、「ロストジャッジメント」でも公的年金と投資について話が出てきます。
国の偉い官僚達が厚生労働省の大臣を操って、「公的年金年金の投資をアクティブにさせる」
これが、死にゆく日本経済を立て直す”手段”だとという理屈で、黒幕が動くという現代社会にありそうなリアルなストーリーですよね・・・。
正義のために年金で博打を打つという、なんとも力業な正義です。
上手くいけばいいけど、失敗したらやばいねww
さいごに
私達が納めている公的年金は、収めた保険料だけで年金支給を賄うと高齢化により若い世代への負担が増える可能性があります。
したがって国が若い世代の人たちを思って、集めた年金の一部を投資してくれているんですね。
これが公的年金が投資される理由です。
日本人にとって「投資=ギャンブル」「投資=悪いこと」というイメージが無くなってくれたら嬉しいです。
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