こんにちは!koko(@invest_koko) です。
私は米国株投資でサイドFIREを目指している普通のサラリーマンエンジニアです💻
前に、S&P500に投資するメリットについてまとめた記事を書いているのですが米国以外の先進国に触れてみます。
米国を除く先進国株式ってどうなの?
米国だけに投資って不安だし、米国以外の先進国が気になるんだけどどうなの?
投信信託またはETF投資でS&P500、全米などの米国中心とした株式に投資だけでは、不安で米国以外の先進国にも投資をするべきか悩んでいる方って多いと思います。
今回は、米国以外の先進国の投資について良い部分と悪い部分について解説していきます。
この記事では、分析に相応しいであろう米国を除く先進国に投資するETFのVEAを元に解析していきます。
VEAってどんな商品なの?ざっくり解説
まず、VEAというETFについてざっくり解説させていただきます。
VEAは、米国を除く先進国の株式に分散して投資を行うETFです。
アメリカ以外の勢いがある国に投資したいという人には良い商品だね
↓VEAの概要↓
銘柄名 | ETF |
---|---|
運用会社 | バンガード |
価格(11/19時点) | 51.99ドル |
経費率 | 0.05% |
分配金スケジュール | 年4回(3,6,9,12) |
手数料がVOOやVTIに比べると少し高いですが、幅広い国投資しているのでかなり安いと思います。
VEAの構成国と比率
VEAが米国を除く先進国として分析に値するか、VEAの構成国と比率を見てみましょう。
↓構成国の比率↓
構成国は、ヨーロッパが5割を占めています。次が太平洋地域です。
バンガードが日本撤退により英語サイトになってしまいます・・・見づらくて申し訳ないです(´;ω;`)
国別の構成はなんと我が国、日本がトップで比率が20%占めています。
次がイギリスですね。
スイス、カナダ、イギリス、日本の4か国だけで半分は占めています。
上位銘柄
上位銘柄はコーヒーやキットカットでお馴染みのネスレがトップです。
他にも韓国のサムスン、フランスのルイヴィトンも含まれています。
日本のTOYOTAも上位にありますね!
先進国ETFのVEA(米国以外)の過去のデータ
VEAのリーマンショック前から現在までのチャートがこちらです。
リーマンショックとコロナショックも受けて大幅下落を経験し、13年経った現在もリーマンショック前の株価を少し超えた程度です。
コロナショックから元の水準に戻るのも、アメリカに比べて遅い。
その言い方だとあんまりいい印象が無いってかんじやねw
米国を除く先進国株式が微妙と言われる理由
VEAのチャートを見てもらうとわかりますが、毎年最高値を更新していて好調な米国株に比べて、
米国株を除く先進国の成績はあまり華やかではありません。
ぶっちゃけアメリカだけで良いんじゃない?ということもよく言われるようになっています。
米国以外の先進国株式が微妙だと思われる原因について掘り下げてみます。
14年経ってもリーマンショック前の少し超えただけ
米国を除く先進国に投資するVEAの設定された2007年~2021年までのチャートです。
株価はキレが良いとは言えず、14年経った今でもリーマンショック前の最高値を少し更新した程度なんです。
14年も投資していて、全然値上がりしない株を持ち続けることはできますか?
VEAはヨーロッパが5割占めているので、ヨーロッパの影響をかなり受けています。
ヨーロッパでは「ギリシャ危機」や「イギリスのEU離脱」などの経済的な出来事から、株価の低迷が続きVEAのパフォーマンスを下げています。
ギリシャが財政赤字を隠していたことが、後から判明してEUがパニックに・・・。
ユーロが下落し世界各国の株価が下落した一連の騒動。
米国株式と比べると圧倒的に負けている
このチャートは同じバンガード社のETFである、全米に投資するVTIとVEAの現在までを比較したものです。
チャートを見れば一目瞭然。
米国株の方が圧倒的なパフォーマンスで推移しています。
リーマンショックもコロナショックも米国株(VTI)とVEA(米国を除く先進国)は同じように下落しているものの、米国株の方が回復が早くて大幅下落の度に差はどんどん開いています。
配当金を含めたトータルリターンも全米(VTI)の場合は、設定来のリターンは9%とかなり高いのに比べて
↓全米株式(VTI)の設定来のリターン↓
VEA(米国を除く先進国)は3%台と米国に比べると低いです。
↓米国を除く先進国(VEA)の設定来のリターン↓
米国を除く先進国株式に投資するメリット
先進国や全世界系の株式より分散効果が高い
VEA(米国を除く先進国)には米国が入っていないので、米国の株式市場や国内情勢にあまり依存しない動きをします。
全世界や先進国系のETFと投信信託は基本的に米国の比率がとても高いです。
全世界株式だって6割が米国株です。
これは、米国株が世界的に強い銘柄が多いので仕方ありません。
しかし、裏を返せば米国株の依存度が高いので全世界とか先進国といいつつ米国の情勢の影響をもろに受けます。
そういった面だとVEAは分散が効いていると言えます。
リーマンショック以降の10年近くは米国一強の時代が続いていて、パフォーマンスでいえばS&P500や全米のような米国株の方が成績が良いです。
ですが、今後も米国一強が続くとは限りません。
1つの国に依存せず投資をしたいという方はVEAは良い商品だと思います。
IMF(国際通貨基金)によれば先進国の経済成長予想はポジティブ
IMF(国際通貨基金)によれば、先進国の経済成長についてポジティブに予想しています。
2021年7月に発表した世界の経済成長率の見通しによると、先進国の経済成長率は2021年で+5.6%、2022年は+4.4%と予想。
2022年以降も先進国の経済成長が期待されているため、先進国に投資するメリットはあると思います。
配当利回りが高いうえ多少のパフォーマンスがあるので資産は増やせる
米国を除く先進国は、米国と比べてしまうとリターンはイマイチです。
しかし、VEA(米国を除く先進国)は配当利回りが高くて年間で3%以上になるうえに、多少の価格上昇もあるので現金預金に比べれば資産を増やすことは可能です。
株価の低迷は成績優秀な米国だってありえる
全米(VTI)と米国を除く先進国(VEA)を比較したチャートを見れば米国だけ良いのでは?
と思ってしまいますよね。
米国を除く先進国は、14年経ってもリーマンショック前の株価をちょっと超えただけの不調です。
しかし、現在好調の米国もVEAのように不調な時期が続いていたことがあるんです。
こちらの記事でも解説していますが、ネットで出回っている米国株の右肩上がりでイケイケのチャートは、直近の10年だけを抜粋したものなんです。
このチャートは、2001~2021年の20年分のS&P500のチャートです。
米国株の好調の少し前はリーマンショックで大暴落し、そこから2011からずっと10年間毎年最高値を更新しているのチャートができるので、米国株に投資すれば良いんだよって都合の良い話が出来てしまいます。
実際にこのチャートを元に、投資に抵抗がある家族やパートナーを説得したという人も多いんじゃないでしょうか?
私もその1人です(笑)
しかし、2001から始まる10年を見てみると全く株価が伸びていない地獄の10年のチャートができます。
↓米国株地獄の10年のチャート↓
不調の10年の後に、好調の10年というたった20年でここまで株価の動きは変わっています。
日本だって絶好調の時期があったんですよ!
NTTが時価総額世界1位で、時価総額のTOPが日本企業でほぼ占めていたという日本最強時代も過去にありましたが、どんどん追い越されてしまいました。
今は絶好調の米国株ですが、また10年後には米国株は不調が来るかもしれないということは十分に覚悟しておくべきでしょう。
まとめ
米国を除く先進国は設定から現在の14年では、リーマンショック前の最高値を少し超えた程度でイマイチ感がありますが、10年の不調は米国でもあったのでこの先はわかりません。
上記でも説明しましたが、IMFによれば先進国の2022年以降の経済成長率はポジティブ予想です。
今の不調な時期が仕込み時かもしれませんよ。
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